面接対策:面接の場の流れやリズムにうまく乗って話していこう

中高年の再就職の面接では、新卒者や若い人の中途採用の面接と違って、すでにある程度の仕事の経験があるので、面接官が前の仕事はこういうことだったのですね」と、いきなり仕事の話から入ることも珍しくありません。この場合、相手は、かなり即戦力の人材を求めているといえるでしょう。

そこで、あなたも、すぐに対応していく必要があります。「ええ、主に、こういうことを中心に、ここ一、二年はとくに○○の分野に力を入れていました」という具合です。すると、面接官は、「ああそうでしたね。職務経歴書を拝見しています」となり、「○○では、何が課題なのでしょうかねぇ」などと、進んで行きます。

要するに面接の場での流れというものが、すぐにできてしまい、その流れに乗って、うまくリズムをつかんで話していく必要があるのです。面接官は、○○の分野でのあなたの実力を、あなたの口から具体的に聞きたいのです。そのために面接にあなたを呼んだのです。リストラ等のマイナス面は聞きたくありませんし、リストラについては、面接官は理解しています。

ですから、ここで一気にあなたのキャリアを訴えかけていくべきです。多少、早口で興奮してもいいでしょう。面接のリズムを崩さないように、面接官と丁々発止で仕事の課題や展望を話していけたなら、必ず道は拓けるでしょう。

 

再就職・仕事の見つけ方ガイド 小島郁夫 ぱる出版より

自分に合った仕事探しは転職サイト・転職エージェントの活用がカギ

求人していない会社だから、採用を諦めているわけではない

自分に合った仕事や会社というものは、行動しなくては見つかりません。仕事を探す、会社を探す、ということは、何も求人している会社だけを対象にするのではなく、「求人していない会社」も候補に上げていくということです。そうすると、これまで「自分に合った仕事がない」という悩みは、解消されます。

「そんな大胆なことが、果たして通用するのか」と思うかもしれませんが、少し考えてみてください。たとえば、よく人脈やコネで再就職が決まる人がいます。この場合、たいていは中途採用の求人広告を出していませんし、人材紹介会社も使っていません。あるいは、使っていたが、いい人材がいないので諦めていたというケースです。しかし、「知人のネットワークで、いい人が採れた」ということがあるのです。

ですから、あなたも積極的に自分を売り込んでいくことです。自分の自己PRの書類を一式作って、あなたが求めているポジションがありそうな会社を狙ってコンタクトを取っていくことです。

会社探しは前段で触れたインターネット、新聞等で十二分に可能です。そこに自分の仕事があるかどうかは、企業戦略から読み取ることになります。これが少し厄介ですが、そこまでできると必ず面接法ではこぎつけることができはす。成長している企業、業務内容が自分に合っている企業をいかに探し出すか、人材紹介会社からの電話やメールを待っているだけでは、事態は打開しません。

 

インターネットで自分の好きなキーワードで検索し、会社を絞り込んでいく

インターネットはいまや再就職のための必需品です。インターネットなくして再就職は不可能と言っても過言ではありません。まず、「再就職支援」や「人材業界」「派遣」というキーワードを入れてみると、その膨大な量のデータに驚嘆することでしょう。これを全てクリックして、内容をチェックするとなると大変な時間がかかります。

インターネットは会社探しに便利です。社名が間違ってなく、その会社がホームページを持っているなら必ずヒットします。業界や職種から探すこともできます。「外食」というキーワードを入れれば、ほとんどの外食産業の企業が出てきます。

しかし、問題もあります。それは、やたらクリック数が多く、1つの会社の全てのことを知ろうとするなら1日がかりになることです。

また、中高年の採用情報など知りたい情報がどこにあるのかがすぐにわからないホームページが多いことです。ホームページは会社案内が目的なので、たんなる宣伝や商品紹介が多くなりがちです。

 

転職サイト・転職エージェントの力を借りて求人を探す

そこで、まるで違う視点に立ってキーワードを入れてみると、その分野で活躍している企業が浮かんできます。たとえば、「環境」「ボランティア」とか趣味の「農業」「園芸」などです。こうしたキーワードから逆に企業を検索していくという方法で、あなたに合う仕事や会社が見つかるかもしれません。

それ以上に簡単に適職を見つける方法として転職サイト、転職エージェントの活用がありますよね。

今は本当に多くの転職サイト、転職エージェントがあり、ネットで「転職サイト・転職エージェント おすすめ」検索すればたくさんの人材紹介会社が見つかる事でしょう。

色々なおすすめ会社がありますが、こちらのおすすめ転職サイト・転職エージェントに関する記事の通り、まずはリクナビやリクルートエージェント、DODA、パソナなど人材紹介会社に登録するのが王道だろうと思います。

ぜひ「自分で」はもちろん、「転職サイト・転職エージェント」も使って希望条件に合った理想の求人を探してみてください。

 

小島郁夫 再就職・仕事の見つけ方ガイドより

面接対策:志望動機には入念な調査が重要

転職、採用と聞くと心配されるのが「面接対策」。転職の面接でよくある質問などいろんな対策がネットでも見つかりますよね。

ここでは、その中でも皆さんを悩ます「志望動機」についてちょっとお話を。

就職という場面を挟んで、受ける側と採る側とでは、その心理面にかなりの差があるものです。受ける人は「会社なんて100万社もあるっていうじゃない?ここだけが会社じゃないもんね……」と考えています。

一方、採用する側の社長や人事部長は「ウチの会社は天下に二つとない会社なんだ……」と考えています。

この微妙なズレを認識する必要があります。

A商社の試験で、その志望動機を問われて「商社の意義は日本経済の背骨ですから」と答えたりする人がいます。

しかし、A社のトップからすれば、これでは答になっていないと見ます。(ウチの会社へ入りたい理由を聞いているのに )ということですから。この地上に何百の商社があろうと、その中でなんでウチを受けたのか、が知りたい点なのです。

しかし、単に新聞や雑誌の求人広告を見てフッと心が動いて応募しただけの人には、「なんでA社を受けたか」の理由が説明できるはずはありません。

正直言えば、「商社って、なんとなくカッコいいし、給料もいいと思ったからです」ということでしょう。が、この正直答弁では必ず不合格となります。ではどうしたらいいか。

履歴書を出す折には”求職レター”を同封した方がよいと前に書きましたが、この手紙の内容にも「なんで貴社を受けるか……」の明確な理由付けを書かなくてはなりません。

しかし、普通は、速達ないし手渡しで早く届ける場合には、相手方企業のことを調べる時間的余裕はないわけでしょう。

そこで、面接に備えて、手紙を出した後から、図書館等で受験企業の内容について調べたり、実際にその会社の入口まで行ってみて、「感触」を得るような努力も必要なんです。

図書館には「会社年鑑」があり、上場会社用の年鑑も非上場の中堅企業用の年鑑もありますから、これで会社概要を調べます。

次に、自分の受ける会社が、経済紙でどのように扱われているかを知るために、過去一、二年間の「日本経済新聞·縮刷版」を見ておくことです。どのような記事が書かれたか、を知れば、面接時に口にする表現の参考になります。

もし、図書館に情報がなければ、東京·新橋の「商工リサーチ」というような大手リサーチ会社に行き、何万円かの資料代を支払えば、コンピュータのデータに収められている個々の会社の財務内容等を見せてくれるそうです。もっとも、この方法は、折角見せて貰った財務上の数字を分析でき

あるいは、相手企業に出掛け、昼休み,終業後に出てくる社員をつかまえて、「すみません。私、この会社を受けようと思いますが、どんな会社ですか?」と、何人かに尋ねれば、一応の情報は教えてくれるものです。

このような調査に基づいて、面接時におけるあなたの答弁を考えておくことです。

「なんでウチを受けるんですか?」の質問に、

「はい、貴社の経営手法は○月×日の新聞に出ていたように極めてユニークで、そこに魅かれました」

「はい、会社年鑑で調べてみますと、年々、売上げが向上しており、社員の皆さんの姿勢も前向きと思えますので……」

というような具体的な回答ができます。

相手企業のトップは、あなたの答え方の中に調査力,分析力を見るでしょう。この二つの力は、社員になってからも不可欠ですから、評価してくれるはずです。仮に不合格となってもこうした会社研究の積上げは他日必ず役に立つものです。

とくにムード的な答え方をしがちな女性の皆さんに、この方法をやって頂きたいと思います。

履歴書の書き方1:良い履歴書はメモと下書きの準備で決まる

清書の前の「メモ·下書き」が決め手

求人に応募する時に必要なものと言えばまずは履歴書。その履歴書を書くときの注意点について説明しよう。

用紙に記入する前に、まず各項目のメモをつくってみることが大事だ。求人企業側の担当者の目に止まる履歴書を書くには、このメモの段階で内容をうまくまとめておく必要がある。

人に見せる文章や書類であれば、「清書」の前に「下書き」で数字や事実関係を確かめ、アピールしたいことをうまく表現できているかチェックしておきたい。

ひととおり書いてみないとよく分からないこともあるので、「メモ」や「下書き」の作業は大事である。

下書きができたら、いよいよ本番だ。文章を書いていく上では、センテンスを短くすることを心がけたい。まず、リラックスして自分が書きやすいと思う項目から書いてみよう。メモの段階でも、本番同様に項目ごとに内容を整理していくことが大切だ。

見ず知らずの人に見てもらう書類だから、内容はもちろん、見た目の美しさも重視したい。

1枚の履歴書の中に、びっしり書き込まれた項目とスカスカの項目があるようでは、うまい構成とはいえない。

また、細かい字でたくさん書かれているからといって、熱意を感じとってもらえるというわけでもない。

余白があってもよいが、その余白もほかの項目とバランスが取れていてはじめてその効果が現れるものだといえる。

履歴書用紙の中で与えられたスペースはだれにとってもみな平等だ。そのスペースをいかにうまく活用し、自分を担当者にアピールするかが、あなたの腕の見せどころなのだ。

メモをつくる際も、何を強調すれば、より自分をアピールできるかを考えることが大切だ。

そのためには、一つの項目について適度な分量でまとめること。まわりくどい表現はなるべく避けて、簡潔を第1とする。項目によっては、箇条書きにすると効果的である

文体は統一すること。ある項目では「だ·である」調(常体)で書いてあるのに、別の項目では「です·ます」調(敬体)になっているといった書き方はまずい。

文字づかいや送りがなに気をつけよう。いったん「分かる」と書いたら、その後も「分かる」で統一する。「わかる」や「判る」が混在してはいけない。

履歴書の文章は、「既成品」であってはいけない。中には用紙に同封されている「見本」そのままのような書き方をしている人がいるが、これではせっかく自分をアピールするチャンスを自ら捨てているようなもの。

「貴社の社風に自分の性格が最適」(志望欄の記入例)といったありふれた表現は、むしろタブーと心得るべきだろう。

志望企業の社風に、自分の性格が本当に合っていると思ったのであれば、その社風と自分の性格のどこがマッチしたのか、など、具体的に自分に引きつけた表現にしたい。前向きに取り組んでいるあなたの姿勢を売り込むことだ。

同じ内容を書くにしても、表現を工夫すること。一度自分の頭にインプットする作業を経ることで、ものの考え方、独自の体験といった貴重なあなたの個性を、ユニークな表現で履歴書に反映させることができる。履歴書は、「自分の言葉」で書くものなのだ。

こうした作業を繰り返しながら、履歴書づくりにはじっくり時間をかけて取り組むことだ。志望業界の違いによって、表現のしかたも変わってくる。求人企業の業種、規模、創業年数などによって、求める人材は違ってくる。履歴書の内容も少しずつ変えたほうがよい。

清書の前にじっくりと読み直して、求人企業の担当者に説得力を持つ履歴書を練り上げてほしい。