面接対策:志望動機には入念な調査が重要

転職、採用と聞くと心配されるのが「面接対策」。転職の面接でよくある質問などいろんな対策がネットでも見つかりますよね。

ここでは、その中でも皆さんを悩ます「志望動機」についてちょっとお話を。

就職という場面を挟んで、受ける側と採る側とでは、その心理面にかなりの差があるものです。受ける人は「会社なんて100万社もあるっていうじゃない?ここだけが会社じゃないもんね……」と考えています。

一方、採用する側の社長や人事部長は「ウチの会社は天下に二つとない会社なんだ……」と考えています。

この微妙なズレを認識する必要があります。

A商社の試験で、その志望動機を問われて「商社の意義は日本経済の背骨ですから」と答えたりする人がいます。

しかし、A社のトップからすれば、これでは答になっていないと見ます。(ウチの会社へ入りたい理由を聞いているのに )ということですから。この地上に何百の商社があろうと、その中でなんでウチを受けたのか、が知りたい点なのです。

しかし、単に新聞や雑誌の求人広告を見てフッと心が動いて応募しただけの人には、「なんでA社を受けたか」の理由が説明できるはずはありません。

正直言えば、「商社って、なんとなくカッコいいし、給料もいいと思ったからです」ということでしょう。が、この正直答弁では必ず不合格となります。ではどうしたらいいか。

履歴書を出す折には”求職レター”を同封した方がよいと前に書きましたが、この手紙の内容にも「なんで貴社を受けるか……」の明確な理由付けを書かなくてはなりません。

しかし、普通は、速達ないし手渡しで早く届ける場合には、相手方企業のことを調べる時間的余裕はないわけでしょう。

そこで、面接に備えて、手紙を出した後から、図書館等で受験企業の内容について調べたり、実際にその会社の入口まで行ってみて、「感触」を得るような努力も必要なんです。

図書館には「会社年鑑」があり、上場会社用の年鑑も非上場の中堅企業用の年鑑もありますから、これで会社概要を調べます。

次に、自分の受ける会社が、経済紙でどのように扱われているかを知るために、過去一、二年間の「日本経済新聞·縮刷版」を見ておくことです。どのような記事が書かれたか、を知れば、面接時に口にする表現の参考になります。

もし、図書館に情報がなければ、東京·新橋の「商工リサーチ」というような大手リサーチ会社に行き、何万円かの資料代を支払えば、コンピュータのデータに収められている個々の会社の財務内容等を見せてくれるそうです。もっとも、この方法は、折角見せて貰った財務上の数字を分析でき

あるいは、相手企業に出掛け、昼休み,終業後に出てくる社員をつかまえて、「すみません。私、この会社を受けようと思いますが、どんな会社ですか?」と、何人かに尋ねれば、一応の情報は教えてくれるものです。

このような調査に基づいて、面接時におけるあなたの答弁を考えておくことです。

「なんでウチを受けるんですか?」の質問に、

「はい、貴社の経営手法は○月×日の新聞に出ていたように極めてユニークで、そこに魅かれました」

「はい、会社年鑑で調べてみますと、年々、売上げが向上しており、社員の皆さんの姿勢も前向きと思えますので……」

というような具体的な回答ができます。

相手企業のトップは、あなたの答え方の中に調査力,分析力を見るでしょう。この二つの力は、社員になってからも不可欠ですから、評価してくれるはずです。仮に不合格となってもこうした会社研究の積上げは他日必ず役に立つものです。

とくにムード的な答え方をしがちな女性の皆さんに、この方法をやって頂きたいと思います。